平成22年も今年で終わりですね。
月の最後の日を「晦日(みそか)」といい、年の最後の日に「大」をつけて「大晦日」となります。
そして大晦日の夜につく、『除夜の鐘』は、108回鐘をつきます。
この 108 という数字は、人間の煩悩の数 というのが一般的に知られていますが、調べてみると、他にも諸説あるようです。
1. 煩悩の数を表す
眼(げん)・耳(に)・鼻(び)・舌(ぜつ)・身(しん)・意(い)の六根のそれぞれに好(こう:気持ちが好い)・悪(あく:気持ちが悪い)・平(へい:どうでもよい)があって18類、この18類それぞれに浄(じょう)・染(せん:きたない)の2類があって36類、この36類を前世・今世・来世の三世に配当して108となり、人間の煩悩の数を表す。
2. 一年間を表す
月の数の12、二十四節気の数の24、七十二候の数の72を足した数が108となり、1年間を表す。
3. 四苦八苦を表す
四苦八苦を取り払うということで、4×9+8×9=108をかけたとも言われている。
本来、煩悩は日々の修行で取り払われ、悟りを開いたり、解脱(苦しみなどから解放されること)することができるようになります。
しかし、仏教の修行をしていない私たちでも、この鐘の音を聞くと心の乱れや穢れを払うことができると言う信仰がいまでも残っており、除夜に鐘をつくのが儀式となっているのだそうです。
ちなみに、除夜の「除」には、『古いものを捨て、新しいものに移る』という意味があります。

確かに除夜の鐘の音は、深夜の静かな空気に響いてなんだか厳かな気分になります。
家で「ゆく年くる年」をみていても、なんだか、響く鐘の音が神聖な音に聞こえますもんね!
心洗われる気持ちがします。
鐘をつく作法としては、
鐘はつく前に鐘に向かって合掌をします。そして旧年に107回、年が明けてから残りの1回をつきます。最後の1回が年が明けてからなのは、「その年の煩悩にわずらわされないように」という意味があります。
釈迦内にある実相寺など檀家さんでなくても除夜の鐘に参加できるようですよ。
みなさんも除夜の鐘を撞いて一年間の煩悩を払い、新しい新年を迎えてみてはどうでしょうか。
ちなみに、初詣は神社でもお寺でも教会でもいいようです。
明治時代に神仏分離が行われる前の、神道・仏教に区別はないとされる神仏習合による信仰が一般的だった名残だそうです。
本当に今年一年ありがとうございました。
来る年も、より一層のご愛顧
どうぞよろしくおねがいいたします。2010年12月31日
大館市観光物産プラザ一同
☆Mi☆
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